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写真で彩る、何でもない日常

麻布テーラーでスーツを作ってきた【オーダー編】

今日はちょっと趣向を変えてスーツの話。

まあ一応私も企業戦士(=社畜)の端くれなので、日々スーツを着て出勤しているんですが、春用のスーツが欲しくなったので先日「麻布テーラー」でスーツを注文してきました。「麻布テーラー」は初めての利用でしたが、せっかくなので、その振り返りをすこしまとめてみます。

 

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(イメージ)

オーダースーツのススメ

初めてオーダースーツを作るまで

そもそも、私がオーダースーツを作るようになったのは2年ほど前。それまでは吊るしの安いスーツで賄っていましたが、「手足が長い」「長身細身なのに胸囲はそれなり」「猫背」という奇妙な体系の私にとって、吊るしのスーツではなかなかぴったりサイズがなくて。ワイシャツともども、長年の悩みでした。

そんな折、たまたま訪れた百貨店でイージーオーダーの奉仕会をやっていて、値段を見ると35,000円程度。「オーダースーツ=高い」というイメージを持っていた私にとっては、この値段でオーダースーツができるということがなかなかの発見で、だったら一着作ってみよう、ということで作ったのが初めてのオーダースーツでした。

昨年も「ビックビジョン」で2着を買い足し、今や吊るしのスーツには戻れなくなってしまいました。その理由は、オーダースーツのメリットが大きいから。

メリット① 体へのフィット感

当然ですね、これは。このために作るわけなので。

でも、自分が感じたのは、ジャケットよりむしろ、トラウザーズ(ズボン)のフィット感。股下や尻回り、足元へ向かうテーパードなど、どれをとっても既製品とは段違いで、シルエットが見違えるようでした。

ジャケットはなかなか「これぞ!」というものには出会えていないですが、それでも吊るしに比べれば袖丈、着丈、肩幅がジャストフィットする分、着心地は良いです。

メリット② コスパが良い

単に値段が安い、ということだけでなく、どちらかというと体系にフィットしているからこそスーツに負担がかからなくて長持ちする、というのがオーダースーツの特徴。少なくとも、2年前に作ったオーダースーツもまだへたった感じは全くないです。吊るしは2年でも結構ダメになるのですが・・。

まあ値段の面でも、「2着50,000円」みたいなセールを各店頻繁にやっているので、買うタイミング次第ではかなりお得に買えます。

メリット③ 色々選べて楽しい

これ、好きな人は好きだと思います。私を含めて。

後で詳しく書くのですが、オーダーだからこそボタンの種類や色、裏地、さらに細かいディティールが選択可能。テーラーさんと会話しながら一つの服を作っていく、という感じもとても楽しくて、勉強にもなります。これはオーダーならではですね。

麻布テーラーで作ってきた

そんなわけで、今回は麻布テーラーでスーツを作ってきました。

麻布テーラーとは

麻布テーラーは「頑張るビジネスマン、またプロフェッショナルの方々にベストな一着をお届けすることを信条」とするオーダースーツ専門店。とはいえ、オーダー以外の既製品も販売していて、全国約30の店舗とネット通販で展開しています。

オーダースーツながら、37,000円から作れる手ごろさと、品質のバランスがネットでも高評価だったため、今回作ってみることにしました。

行ってきたのは横浜店

 横浜駅から10分弱の場所にある横浜店を訪れました。少しわかりにくいですが、店舗のページに写真付きの案内もあるので、そちらを見ると迷わず行けるかと。家系ラーメンの有名店、吉村屋の隣のビルです。

当日の流れ

訪れたのは週末でしたが、開店直後だったため、5名ほどいたテーラーさんがすべて塞がっており、1時間弱待たされました。この待ち時間はタイミングによりますね。予約も可能(ただし、営業日の開店時刻のみ)とのことなので、待つのが嫌だ!という方は要予約です。

まずは生地選び

まず、スーツ選び最初にして最大のポイントとなる、生地選び。待っている間、生地の見本を渡されて、ずっと眺めていました。生地は大きく分けて3種類あるようで、最も安い37,000円、ワンランク上の49,000円、そしてインポートの59,000円。さらにその上もあるようですが、今回はこの3種類の中から選びました。数は結構多く、最低ランクのものでも、割にいい感じでした。各ランクとも50種類前後はあったんじゃないでしょうか。一番充実してたのは49,000円のランクだったと思います。

結局、今回は春らしく明るめの色が良かったのと、ストライプ柄にする!と決めていたので、49,000円のものからチョイス。やっぱインポート生地は「いいなあ」と思うものが多かったですが、まあそれは次回以降に。

それにしても種類が多いので、ある程度イメージを持って行かないと、延々と悩むことになると思います…。

スーツの形とオプション選択

入店から1時間。ようやくテーラーさんがついて、オーダースタート。まずはスーツの形状を選択。3種類あるようですが、若い人はほぼ100%「JET CRUISE MODEL」という型を選ぶようで、今回もその型を勧められました。

ご参考までに、スーツの形状の種類を。(すべて麻布テーラーHPより)

 

CLASSICO ITALIA

英国のビスポークに影響を受けながら、イタリアならではの感性が融合された、戦うビジネスマンに最適なモデル。着心地を追及するための毛芯使いなどで柔らかな着心地です。

 ②CONTINENTAL

なだらかに傾斜したゴージラインと、適度に広いラペル巾、ウエストシェイプやポケット位置を低く設定する事によって落ち着いた雰囲気を表現した、大人っぽいヨーロピアン・クラシック・スタイルです。

 ③JET CRUISE

オン・オフ対応できる新感覚のセットアップコンセプトのモデル。オン・オフでの着回し力を持たせる為、軽量化されたジャケットやカジュアルフィーリングを取り込んだディテールオプションをご用意しております。

 

続いてオプション選択。ボタンの種類や裏地、ネームの有無、ベント、ズボンのすべり止めの有無など。ボタンは水牛が魅力的でしたが、とりあえず今回は追加料金なしのポリエステル製で。また、裏地もキュプラではなく、追加料金なしのものを。色はいずれも茶色系にし、青いスーツとのコントラストを意識しました。

その他にもまあとにかくいろいろなオプションがあるのですが、今回は追加料金のかかるものはやめ、基本に忠実に作ることに。あと変わったところでは、「ズボンの後ろポケットのボタン、つけますか?それとも外しますか?」と聞かれたので、普段ハンカチを入れる右ポケットのボタンは「なし」にしてみました。こんなことができるのも、オーダーならでは。

 

採寸と試着

ここまできて、いよいよ採寸。ゲージ服を着て、肩幅を合わせてから袖の長さや着丈、腰回りを調整していきます。まだ若いテーラーさんでしたが、色々とサイズに関するアドバイスをくれつつ、丁寧に要望を聞いてくれて、なかなか好印象でした。腕の長さが左右で0.5cm違うなんて気づかなかった…。

ジャケットはウエスト周りを絞り、アームホールも細めにし、サイドベントの総裏仕立てで。ズボンは全体的に細身にし、ハーフクッションのダブル仕上げに。

ビックビジョンで作ったスーツは肩幅と胸囲に合わたため、アームホール(肩の部分)が太くなってしまい、不格好だったのですが、今回は胸囲は確保しつつ、アームホールも小さくできるとのことで、これまでより更にフィットしたものができるんじゃないかと期待しています。

 

お会計

最後にお会計。今回は49,000円の生地と、ズボンのすべり止めで+1,000円。税抜き50,000円。まあワンランク上の生地にしてしまったのでちょっとお高めですが、これで長く着れるスーツになってくれれば御の字です。1時間の待ち時間と、1時間のオーダー時間で、計2時間。忙しい毎日にあって、これもある意味贅沢と言えるんじゃないでしょうか。

まとめ

スーツのオーダー自体は3回目でしたが、これまでとは違い、店の雰囲気も良く、テーラーさんも丁寧で、とても好印象でした。ビックビジョンは結構流れ作業みたいな感じだったので…。やはり、テーラーさんと2人3脚で作り上げていく感じ、そしていろいろなオプションを選択しながら、自分流のスーツを作っていく感じが楽しい。そして、出来上がるまでの待ち時間もまた楽しい。笑

出来上がりは4月上旬ということでまだまだ先ですが、また出来上がり次第、感想等を書いていけたらいいな、と思います。