茅ケ崎に夏を告げる「浜降祭」
「浜降祭」に行ってきた
湘南茅ケ崎に夏の訪れを告げる風物詩、「浜降祭」。茅ヶ崎出身のくせにまともに見に行ったことがなかったんですが、今年は早起きして少し見物してきました。
「浜降祭」とは
そもそもの「浜降祭」について。
茅ヶ崎市や寒川町内の各神社の氏子たちが、夜明け前に各々の神社の神輿を担いで茅ヶ崎の海に入って「みそぎ」を行い、その後各々の神社に戻っていくというお祭りです。4時台には神輿が海に到着し始め、8時過ぎには各神社に向けて戻っていくという、非常に朝早いお祭りのため、別名「暁の祭典」とも。
タウンニュースによれば、起源については以下二つの説があるんだとか。
起源は諸説あるが2つの説が有力とされる。江戸後期、寒川神社の神輿が相模川で行方不明になった後、南湖の漁夫が海でご神体を発見し寒川神社に届けたことから、海でお礼のために「みそぎ神事」を行うようになった伝承。
もう一方は、同じく江戸後期の資料『新編相模国風土記稿』に、鶴嶺八幡宮で寒川神社の伝承より古い時代から海で「みそぎ神事」が行われていたという記述。(『タウンニュース茅ヶ崎版2018年7月13日号』より引用)
海の中に神輿ごと入っていくという他に類を見ない荒々しさから、「関東三大奇祭」の一つにも数えられています。
「浜降祭」へ
CANON EOS6D MarkⅡ+CANON EF24-105mm F4L IS USM
というわけで、朝早起きをして会場となる西海岸へ。さすがに神輿が到着する4時台には間に合わないので、8時からの御発ちに間に合うよう会場を目指します。茅ヶ崎駅からは臨時バスが発着しているので、そちらを利用。
CANON EOS6D MarkⅡ+CANON EF24-105mm F4L IS USM
烏帽子岩を望むサザンビーチ茅ヶ崎に到着。着くや否や、おびただしい数の人と熱気に圧倒されます。
CANON EOS6D MarkⅡ+CANON EF24-105mm F4L IS USM
そして39基が集結した神輿。これだけでも圧巻。
CANON EOS6D MarkⅡ+Carl Zeiss Planar T* 1.4/85
まるで出陣前の騎馬隊を思わせる勇壮さです。
CANON EOS6D MarkⅡ+Carl Zeiss Planar T* 1.4/85
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到着したのが7時半頃だったため、ちょうど合同祭の途中でした。
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そして迎えた神輿の御発ちの時。39基の神輿が順番に会場をぐるりと回って帰路につきます。
CANON EOS6D MarkⅡ+CANON EF24-105mm F4L IS USM
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「どっこい、そーりゃっ」っという独特の掛け声と、「茅ヶ崎甚句」と呼ばれる歌が響く中、次々と発っていく神輿たち。
CANON EOS6D MarkⅡ+CANON EF24-105mm F4L IS USM
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強い日差しが照り付けるサザンビーチ、そしてこの人混み。会場は恐ろしい熱気に包まれます…。
CANON EOS6D MarkⅡ+Carl Zeiss Planar T* 1.4/85
そして、その中の何基かが海へ…。
CANON EOS6D MarkⅡ+Carl Zeiss Planar T* 1.4/85
集まった観光客が一斉に海にカメラを向ける中、迎えたハイライトシーン。これぞ浜降祭。
CANON EOS6D MarkⅡ+Carl Zeiss Planar T* 1.4/85
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その後、会場を後にして茅ヶ崎駅に向かって歩いていると、また街中を練り歩く神輿に遭遇。近所の人も出てきて神輿の通過を見守ります。
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海に入っていくという荒々しさも魅力ですが、こうした地域との密着感もまた浜降祭の良いところ。以前茅ヶ崎に住んでいる頃は、毎年「海の日」の早朝、この神輿の音で目を覚まし夏の訪れを感じていたものでした。いつまでも受け継がれていきますように。