革靴語り ～SHETLANDFOX バーミンガム～

革靴語り5足目はREGALの上位ブランド、「SHETLANDFOX」のバーミンガムシリーズより、ダークブラウンのセミブローグ。価格帯的には、REGALの上位ラインとSHETLANDFOXの下位ラインが大体同じくらいの金額なイメージです。バーミンガムは、同ブランドの中では下位ラインにあたるシリーズ。

購入時期は失念しましたが、2017年度の末頃だったような…。日比谷にある本店までわざわざ出向いたのを覚えています。

それまで、黒のストレートチップという似たような靴ばかりを買っていたため、ちょっと洒脱感のある靴が欲しいと思って、この靴を選んだ次第。基本的にはビジネス用途ですが、週末も履ける、丁度いいカジュアルさ。装飾部分も目立ちすぎず、トゥも丁度良い長さで、全体的に上品な印象を与えます。アッパー部分は国産カーフとのことですが、磨くと鈍く内側から光るような感じで、皺の入り方も悪くない。

ヒールは既に一度交換済み。購入当初はヒールの積み上げ部分が茶色のグラデーションになっていて、それがちょっとしたアクセントになっていました。さらに高級ラインになると「ピッチドヒール」が採用されているようですが、バーミンガムは普通の踵。

同ブランドの高級ラインだと縫い目が見えない「ヒドゥンチャネル」が使われているようですが、この靴はレザーソールの、オープンチャネル仕様。ヒール交換のタイミングでハーフラバーを貼り付けています。

REGALの26サイズに対し ｢8」サイズを購入しましたが、購入からしばらくはタンの辺りの締め付けられ感が酷く、夕方には足が痛くなってしまうほど…。常に極薄の靴下で、紐を緩めて何とか履けるような有様で、正直サイズ合わせを失敗したと思っていました。でもそこはグッドイヤーならではなのでしょう、ある頃から痛みもなくなり、今では他のどの靴よりも良い履き心地に。

シリーズにもよりますが、SHETLANDFOXの靴は木型にこだわりを持っているようで、馴染んでくると他のメーカーにはない独特なフィット感を得られます。まさに、足と靴が一体になるような感じ。REGALの本気を感じられる、一押しブランドです。